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古代のロマンをたずねてpart.2

古代のロマンをたずねてpart.2

玉置神社

「熊野の奥の院」といわれている玉置神社のご祭神国常立尊 伊弉諾尊 伊弉冊尊 天照大御神 神日本磐余彦尊です。

中でも私が気になったのは国常立尊(くにのとこたちのかみ)です。


国之常立神は。『古事記』においては神世七代の一番目に現れた神です。
そして、独神(性別のない神)であり、姿を現さなかったと記されています。


神代七代とは『古事記』では、別天津神の次に現れた十二柱七代の神を神世七代としています。
最初の二代は一柱で一代、その後は二柱で一代と数えて七代とするのです。



最初の二代とは国之常立神(くにのとこたちのかみ)と豊雲野神(とよぐもぬのかみ)です。


そのあと、三代、四代…そして、七代目が 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と伊邪那美神(いざなみのかみ) です。


そうです、最初と二代は独神(性別のない神)で、後に夫婦という形態に変わっています。
これは、何を意味しているのでしょうか。


春日大社の葉室宮司はこんなことを言っています。


『古事記』は遥か昔の宇宙が出来るときからの話が書かれていると言われています。


宇宙では百五十億年前にビックバンという大爆発を起こし、何千億という星が出てきました。


今から、四十五億年前に対象の周りと回るいくつかの惑星が誕生して、その中の一つとして地球が誕生しました。


それから十億年たって今から三十五億年前に水の中に生命が誕生します。
(最初は単細胞でした。細胞の中に核があって、その核の中に遺伝子を持つ生物が出来た。たとえばアメーバ-ですね。)


その当時は、生物は雄雌の違いがなく一つの細胞から次の細胞を生みだしていたのです。


つまり、最初と二代は独神(性別のない神)とはそういう意味なのです。


そして、後に伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と伊邪那美神(いざなみのかみ)が夫婦つまり、雄と雌という形で生命を受け継ぐという形態になったことを記しているのです。


では、なぜ生物は進化することができたのでしょうか。
それは、生命が生まれた時から、細胞の中の遺伝子が親の記憶を子に伝え続けていったからなのです。


なんと素晴らしいことなのでしょう。
人間になるより遥か昔から遺伝子の中に進化のための大切な物を伝え続けてきたのです。


今の私たちがいるのは、そんな大昔からの遺伝子のおかげなのです。
次の世代に今よりも良くなってほしいと思う気持ちのおかげなのです。


私たちが神様やご先祖様に感謝するのは、神様やご先祖様が伝え続けてくださったおかげで私たちが生かされているからなのです。


玉置神社の国常立尊(くにのとこたちのかみ)はそんな昔の神様に感謝をするために、ご祭神として祭っています。


玉置神社が素晴らしいのは、そういう思いが今もづーっと伝え続けられているからかもしれませんね。













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